だるまちゃんの絵本コラム~たまにはまじめなテーマを、でもできるだけソフトに伝えたい♪~
8月になるとあちこちで、戦争や平和がテーマのおはなし会や講演会などが開催されます。
語り継がれることは大切なことだとは思いつつ、私には知識もないし、そういったことを語るキャラでもないしと、敬遠していました。
でも、昨年行ったスズキコージ絵本原画展で知った一冊の絵本がとても自分の中で刺さり、たくさんの人に読んでもらいたいな!と思い、そろそろどこかで紹介しようかと思っていたタイミングで、今度は「平和祈念講演会」での実話をもとにしたお話の朗読メンバーとしてお声掛けいただき、きっと今、私はそれ(戦争や平和)に携わる時なんだ!!と確信したので、今回は平和に関する絵本の紹介です。
平和に関する絵本の紹介
「ドームがたり」
アーサー・ビナード 作 スズキコージ 画
玉川大学出版部
スカスカの原爆ドームとしての姿しか知らなかったけれど、元々はチェコ人の設計による「広島県物産陳列館」だったんだそうです。一度は行ってみたいと思っている広島ですが、この絵本のおかげでその想いは一層強くなりました。
「地雷ではなく花をください」
絵・葉祥明 文・柳瀬房子
自由国民社
続、続々・・・と続いて、現在5冊シリーズで出版されているようですが、私は最初の3冊までしか持っていません。
地雷によって被害を受けた国や人の話が重く書かれているのですが、ソフトな絵柄のおかげですらっと読み進められます。これを機会に、4、5冊目も読んでみます。
「せかいいちうつくしいぼくの村」
小林豊
ポプラ社
この絵本が戦争を題材にしたものだとは、タイトルや表紙を見た段階では分かりませんでした。実際、この村では戦争もなく、花いっぱいの美しい村なのです。
平和な日常が描かれているだけと思っていたら、最後のページで総てが消えてしまいました。とてもシビアなお話でした。シリーズ化もされているようなので、読んでみたいと思います。
「せんそうしない」
たにかわしゅんたろう ぶん えがしらみちこ え
講談社
詩人谷川俊太郎氏の、簡潔な言葉で、なぜ戦争なんてするのか?戦争するのは人間の大人だけだ!と語られます。透明感ある絵で、未来ある子どもたちが生き生きと描かれています。
ちょうちょとちょうちょはせんそうしない。つきとほしもせんそうしない。こどもとこどももせんそうしない。せんそうするのはおとなとおとな・・・。世界中の大人に読んでもらいたいです。
今月のおすすめ絵本☆
その月特有の絵本や、その時どうしてもおすすめしたい絵本のコーナーです。
このコラムが掲載されるのは、夏休みも終盤。宿題は終わったかな?万が一まだ・・・のお子さんのために、自由研究やら調べ学習的なもののお手伝いになるかも、な絵本を紹介しておきますね!
「100円たんけん」
ぶん・中川ひろたか え・岡本よしろう
くもん出版
「あしたのてんきははれ?くもり?あめ?」
野坂勇作 さく 根本順吉 監修
福音館書店
今月のおすすめは、100均で何でも購入できる今、100円で買える○○の量は?を親子で調べていく楽しいおはなしと、お天気を予測するための自然現象の様子のおはなし。
もしかしたら夏休み前に紹介したほうがよかったのかな?とも思うけど、もし気にしていただけたなら、どうぞ来年の宿題用に、今から取り組んでみてもいいかもしれませんよ~^_^;
▼このコラムを書いた人は
だるまちゃん
普段は園、小・中学校、特別支援学校、図書館ほか公共施設で読み聞かせしています。
出店者さんやお客様のお子さんを対象に読み聞かせをすることに楽しさを感じ、2016年からは屋号を「だるま文庫」に設定。
読み聞かせと共に用意した絵本を自由に読んでもらえる移動文庫のブース作りをしています。
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