だるまちゃんの絵本コラム~心底震える、ゾゾゾゾゾ・・・の巻~
夏休みもいよいよ終盤ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今年の夏は本当に毎日暑い日々でしたので、親も子もヘトヘトになっているかもしれませんね。
そこで、ぐったりした気持ちをキュッと引き締めるような、あるいはこの残暑の暑さをヒヤッと涼しい気分にさせるような、怖い絵本を集めてみました。
小さなお子さんには今回不向きかも知れないおはなしもありますので、まずは親御さんが読んで確認してからお子さんに渡してくださいね!
ブラックユーモアだけど怖~い1冊!
「たべてあげる」
ぶん ふくべあきひろ え おおのこうへい
教育画劇
何年か前に図書館で見つけて読んだ時、子どもたちが「え~~っ!」と声を上げながら聞いてくれたことが頭に残っていたのだけど、今年に入って本屋さんで“ママたちに大人気”的なポップカードとともに平台に山積みされてるこの絵本を発見。
どうやら食べ物の好き嫌い対策にこの絵本が活躍するらしいです。でも、怖い絵本探しをしていた時にもこれがヒット!私も、この絵本は絶対に怖い絵本だと思います。
静かに進むのがかえって怖~い!
「かがみのなか」
恩田陸 作 樋口佳絵 絵 東雅夫 編
岩崎書店
手持ちではない絵本を久々におススメします。おススメ?というのもちょっと変ですけれどね。怖さは充分!
タイトルの通り、鏡の外と内のおはなし。これを読んだ後、もう鏡に映った自分を正視できないかも。
淡々と語る少年と年寄りの会話が怖~い!
「あずきとぎ」
京極夏彦=作 町田尚子=絵 東雅夫=編
岩崎書店
「いるのいないの」
京極夏彦 作 町田尚子 絵 東雅夫 編
岩崎書店
どちらも岩崎書店の「怪談えほんシリーズ」で、作も絵も同じ作家さん。町田尚子さんの絵はとてもきれいで雰囲気あって、おまけに猫がたくさん登場するのでコレクションしたくなる絵本ですが、内容が・・・怖い!!!
少年の独白と、おじいさんやおばあさんとの会話で進むおはなし。どちらも結末に「ゾゾッ」と来ること間違いないと思います。
実はこれらのおはなしは、地元の公民館で小学生対象に、夜の怖いおはなし会として読むメニューの一部なのです。
昨年実施した時のアンケートの「もっと怖いおはなしを!」というリクエストにお応えして、前回「怖すぎだろう」と取りやめたおはなしも含め、でも小さなお子さんもいることを考慮しながら、本気で選んだ怖いおはなしたちなんです。
▼このコラムを書いた人は
だるまちゃん
普段は園、小・中学校、特別支援学校、図書館ほか公共施設で読み聞かせしています。
出店者さんやお客様のお子さんを対象に読み聞かせをすることに楽しさを感じ、2016年からは屋号を「だるま文庫」に設定。
読み聞かせと共に用意した絵本を自由に読んでもらえる移動文庫のブース作りをしています。
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