だるまちゃんの絵本コラム~地元出身の作家さんてなんだか嬉しくなっちゃいません?~

先日、地元群馬県で読み聞かせをしたところ、絵本の作家さんが同じ群馬県出身でして...♪「この絵本を描いたのは、みんなと同じ群馬出身の人なんだよ~」というと、子どもたちより先生やお母さんたちが素晴しく関心を寄せてくれました。

そこで今月の“寄り道まわり道”は埼玉出身の作家さんで行こう!と決めていました!

ちなみにこの群馬出身の作家さん、現在埼玉に住んでいらっしゃるので、紹介しちゃいます^^

 

 

「おふろおふろ」
高橋徹
絵本塾出版

まだ出版絵本2冊の新人さんですが、パントマイムパフォーマーとして舞台やテレビでもご活躍されてます。お風呂に入るのが苦手な子どもの心をくすぐる、奇想天外、楽しい絵本です。

 

さて、埼玉出身の絵本作家さんですが、多分たくさんヒットするかと思いきや、検索方法が悪かったのか・・・漫画家さんはすご~くたくさん出て来たんですけどね。

でも、有名な方たちがいらっしゃいましたよ♪その作家さんの中で私が好きな絵本を紹介します。

 

≪石井桃子・さいたま市(旧浦和市)≫

児童文学の先駆者で、絵本より長めの童話や、翻訳した絵本も有名なものがたくさん!うさこちゃん、ピーターラビット、くまのプーさんなどのシリーズものも多いです。

「ちいさなねこ」
石井桃子 さく  横内襄 え
福音館書店

ねこ好きにはたまらない表紙。元気で危なっかしいこねことおかあさんねこの愛が、人間にもそのままあてはめられる、ほんわかしたお話です。

 

≪飯野和好・秩父市≫

くろずみ小太郎旅日記、ねぎぼうずのあさたろうなど、渋い色合いの時代物シリーズ絵本を描いた人というとわかる方も多いのかな。ご本人も本格的な股旅姿で、全国を読み語り講演しながら渡り歩いています。

「ねぎぼうずのあさたろう その1」
飯野和好・作
福音館書店

色白でまん丸顔のねぎぼうずあさたろうが活躍する第一作。テンポよく浪曲調の節回しで進む文章は、読み聞かせするにはちょっとハードルが高いのですが、おうちでオーバーなくらい芝居がかって読んだら、絶対に面白いと思います。

旅する作者と同じ、回し合羽と三度笠のあさたろう。10作まで旅は続きます。ちなみに私はご本人の読み語り講演でこの「その1」を聞いたことがあるのですが、もう自分では二度と読み聞かせには使えない・・・と思うほど面白可笑しかったので、もし機会がありましたら聞いてみてください。

 

≪中川ひろたか・さいたま市(旧大宮市)≫

元保育士だったことや、シンガーソングライターとして活動をされていることから、子ども心を熟知したリズム感あふれる絵本が多いですよね。村上康成さんの絵でも有名なピーマン村の絵本たちシリーズ、ないた・おこる・あくびなどの変わった視点のものも。

「ショコラちゃんのおでかけドライブ」
中川ひろたか ぶん  はたこうしろう え
講談社

ショコラちゃんシリーズもたくさん出ている中、なぜこの一冊かというと、ある大きなおはなし会で毎回読まれているので私の耳にも焼き付いていて、いつどんな対象の子どもたちに読んでも大変楽しんでもらえ、子どもたちってパンが好きだなぁ、掛け声とともに参加できるお話は盛り上がるなぁ、と初心に返れる絵本だからです。

 

≪なかやみわ・さいたま市(旧大宮市)≫

そらまめくん、くれよんくん、どんぐりむら、ばすくん・・・キャラクターがどれもかわいらしくて、シリーズ化するということは人気な証拠。どれも集めたくなってしまいますよね。

「くろくんたちとおえかきえんそく」
なかやみわ さく・え
童心社

どれも捨てがたいから選べないな~と思っていたら、こんな素敵なのを発見!だから私もまだ手にしたことはないのですが、これは絶対に欲しい!!!作者が書いたページに、自分の絵が加えられるのです♪みわさんとお子さん(もちろん大人でも)合作の、世界に一つだけの絵本の完成です。

 

 

今月のおすすめ絵本☆

その月特有の絵本や、その時どうしてもおすすめしたい絵本のコーナーです。

今月はやっぱりハロウィンでしょうか。すっかり日本にも定着して、翻訳ものではない絵本もたくさん出版されてます。今回はしかけ絵本の得意な作家さんの、赤ちゃんから楽しめる絵本です。

 

 

「ハロウィンのかくれんぼ」
いしかわこうじ
ポプラ社

 

ハロウィンも間もなく終了。お店のディスプレイはもうクリスマスモードに入り始めてる。

先へ先へと急がされているように感じてしまうことも多いですが、まだまだ秋の夜長の読み聞かせタイムを、ゆっくりのんびり楽しんでくださいね♪

 

このコラムを書いた人は

だるまちゃん
普段は園、小・中学校、特別支援学校、図書館ほか公共施設で読み聞かせしています。
出店者さんやお客様のお子さんを対象に読み聞かせをすることに楽しさを感じ、2016年からは屋号を「だるま文庫」に設定。
読み聞かせと共に用意した絵本を自由に読んでもらえる移動文庫のブース作りをしています。

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