季節はもう「秋」!寒い冬も元気でいるためには今が勝負!
日中の暑さは残るものの、ジメジメした空気からカラッとした感じへ変わり、朝夕は涼しくなってきましたね。
季節は夏から秋へと切り替わっています。それもそのはず、今は暦の上ではもう「秋」なのです。
今回は、この時期に気をつけたいココロとカラダの整え方についてお話します。
だるい!やる気がない!これはお子さんからのSOSかも!?
涼しくなってきて、過ごしやすくなったって言うのに
・何だか元気がない
・やる気がない
・ダラダラしている
・朝スッキリ起きられない
こんな風に見えるお子さんはいませんか?ママたちは、「もう!ダラダラして!!」とイライラの種になっているかもしれません。
でもこれ、お子さんからのSOSかも!!
実は、ここ数年「秋バテ」になる子どもが増えています。今年は猛暑日が続いたというより、それ以上の酷暑の日々。そこから一気に気温が下がって涼しくなり、また8月後半は暑さがぶり返すという
急激な気温の変化による過酷な環境の中、夏バテをしないで頑張ってきたお子さんたちはココロもカラダも疲れきっています。
涼しくなってきた今の時期に気が抜け、夏バテのような身体の疲れやだるさ、やる気が出ない、めまい、眠れないなどの症状が出てくる。これが「秋バテ」です。遅れて夏バテがやってくるような感じですね。
また、この急激な気温の変化によって、自律神経のバランスも乱れています。
自律神経には「リラックスの神経」である副交感神経と「緊張の神経」である交感神経がありますが、交感神経と副交感神経がうまくバランスをとって体の機能を調節しています。
気温や気圧の変化によってこのバランスが崩れてしまう。副交感神経が優位になり気持ちがリラックスモードになっている状態が続くと、このようなやる気がない状態やだるさが生じてしまうのです。
秋口は気温差が激しく、夏型から冬型の身体にシフトしていく、切り替え時期でもあります。そのため自律神経のバランスも乱れやすくなるのです。
お子さんたちの食欲はいかがですか。食欲不振になってはいませんか。これも秋バテによるかもしれません。
夏の間、冷たいものを摂り過ぎて胃腸が弱っているところに、涼しくなって食欲が増しドカ食いしてしまう。これが繰り返されてしまうと胃の働きが弱くなり、食欲不振の原因となってしまいます。
このように、やる気が出ないことは自分の体がちきちんと反応している証拠なんですね。
よって、ダラダラしているのは、お子さんのなまけ心だけではないかもしれません。お子さんの声をきちんとキャッチしてあげてくださいね。
季節に合わせた食べ方をしよう!
私たちのココロとカラダは食べたもので作られていきます。季節に合わせた食材を選び、季節に合わせた食べ方をするとココロとカラダが整っていきます。
ポイント①発酵食品を食べよう!
秋バテの症状が出ているときは、腸内環境も悪い状態。腸内環境が悪い状態が続くと免疫力にも影響が出てきますので、今のうちに腸内環境を整えておくことが大切です。
腸内環境を整えるのは善玉菌を増やすこと。その善玉菌を増やすために発酵食品を摂りましょう。
ぬか漬け、キムチ、納豆、豆乳ヨーグルト、醤油、味噌、塩麹、甘酒
ヨーグルト、チーズ、乳酸菌飲料、削り節(枯節)など
見ていただくと、和の食品が多いことが分かりますね。これらは昔から伝わる日本の食べものですよね。納豆なんて、納豆菌が直接悪玉菌を殺すはたらきもあるくらいです。
洋食よりも和食のほうが腸内環境は整いやすいということ。皆さんのご家庭の食卓はいかがでしょうか。
ただ、お店にならんでいるものは流通を容易にするため、衛生面などから麹菌や酵素のはたらきを止めてしまっているものが多かったり、安価なものだと短期間で生産されているものや、味や風味、香りが落ちるので補うために添加物が入っているものもあるんです。
もはや、発酵食品と言えるのか・・・というのも少なくありません。
発酵食品のココロとカラダへの効果っていうのはきちんと本物を使うからこそです。ぜひ、「本物」を使ってくださいね♪
ポイント②体を温める食べ物を食べよう
夏に冷やし過ぎてしまった体を回復させるためには体を温める食べ物を積極的に摂りましょう。秋が旬ないも類や根菜類は体を温め、代謝をあげます。
いも類:さつまいも、里芋、山芋
根菜類:人参、大根、かぶ、ごぼうなど。
小豆やくるみ、栗なども代謝をあげるはたらきがあります。これらはおやつに使うとお子さんの食事に取り入れやすいですね。
トマトやきゅうりなどの夏野菜を生でそのまま食べることはもうお終いにして、季節に合わせた食材を選び、体を温める生活をはじめていきましょう!
さつまいもや人参などを使った味噌汁は秋バテ防止・改善におすすめです。
体を温めて、体のバランスを整えよう!
体を温めることは、血流を良くし、自律神経のバランスを整えることができます。体を温める食べ物を摂ることも大事ですが、体を冷やす食べ物を食べないというのもポイント。
いつまでも冷たい麺ばかりや冷たい飲み物をガブガブ飲んでいるようでは体が冷えてしまいます。
実は、「麦茶」は体を冷やす飲み物。夏場は良いですが、これからの時期は摂り方を考えたほうが良いでしょう。また、糖分の多い清涼飲料水も体を冷やしてしまい、水分補給にもなりません。
これらの摂り方を変えるだけでも体の整い方は全然違ってきますよ。
いかがでしたか。
今食べているものは、3ヶ月後の体を作っていきます。3ヶ月先というともう寒くなってきて、感染症も流行り出すころです。
これから寒くなる秋冬に向け、体を温めながら生活リズムを整えることこれがお子さんたちが元気に過ごす秘訣です。
生活リズムを見直し、「今」出来ることから始めてみましょう!!
▼このコラムを書いた人は
山口 まゆみさん
管理栄養士・幼児食アドバイザーで2児の母。所沢市内でママとベビー&キッズのための料理教室「スマイル☆キッチン」を主宰。コラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園主宰の料理教室の講師、市の健康診断での栄養相談など、幅広くフリーで活動中。近著に『管理栄養士ママが教える!子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント』、『作り方・進め方が1冊でわかる 【決定版】はじめてのおいしい離乳食』。
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