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  • 元気にすくすく育ってほしいこどものために、楽しみながら作れるママのための毎日のごはんのヒント!管理栄養士・幼児食アドバイザーで2児の母でもある山口まゆみさんのコラムです。

秋の味覚!果物の力でココロとカラダを整える!!

秋は「食欲の秋」という言葉があるほど、多くの食べものが旬を迎える季節です。特に果物は、調理がいらずにそのまま食べることができるので忙しい朝やママのお助けアイテムですよね。

ひと手間加えて調理することもできるし、様々な食べ方で楽しめる食べ物です。そこで、今回は果物の魅力と食べ方に迫ってみたいと思います。

 

 

季節を感じることが出来る!!

果物には、旬がありますよね。今の季節だとりんご・柿・いちじく・梨などがおいしい時期。

今は一年中さまざまな果物を食べることができますが、旬のものは、その時期に体が必要とする栄養素を多く含み、体の調子を整えるはたらきがあります。

 

旬のものを食べることは免疫力や抵抗力を高め、丈夫な体を作ることにもつながるのです。また、同じ果物でも、時期によって出回る品種が変わり、見た目や味、香りも違いますよね。

季節感あふれる食卓は、おのずと栄養バランスが整うもの。旬のものを選ぶことで、季節を感じることができるので、子どものココロと味覚も育てていくことができます。

 

スーパーに行くと、まず目にするのは果物、ということが多いですよね。一緒にスーパーに行って、「りんごだー!」と子どもが手に取ることも多いでしょう。

そんなときは、「もう秋なんだね!」などと声をかけながら、季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

果物は季節に合わせて食べよう!

果物はビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富ですし、お話してきたようなメリットもたくさんあるのですが、その食べ方に注意が必要です。

バナナやパイナップル、キウイ、マンゴーなど南国でとれる果物やスイカなど暑い季節にとれる果物は体を冷やす効果が高いのです。暑くなる夏の時期ならほてった体を冷やしてくれるので良いですが、これから寒い時期にバナナやキウイを食べてしまうと、実は体を冷やしてしまうのです。

 

これらの果物の食べ過ぎは体を冷やし、体温が上がりません。1年中鼻水を垂れ流すような子も良くいらっしゃいますが、そういう子に限って毎日バナナを食べていたりもします。

 

そして、アレルギー症状のひとつである鼻水は果物の食べ過ぎで悪化させることもあります。常ではないけれど、花粉症という方もその時期は果物の食べ方に気をつけましょう!

朝ごはんやおやつに果物を食べる場合が多いと思いますが、食べる時期や量に気をつけてみてくださいね。

 

 

風邪をひいたときには「すりおろしりんご」

これからの時期、おすすめな果物が「りんご」。りんごは「1日1個のりんごは医者いらず」ということわざがあるように、秘めたパワーがすごいのです。

「りんご」の栄養としては、
・水溶性食物繊維ペクチン
・エピカテキン
・リンゴ酸などの有機酸

が豊富に含まれています。

「ペクチン」は水溶性の食物繊維で腸内の善玉菌を活性化し、下痢や便秘を改善してくれます。加熱することで効果が9倍にもなるとも言われているんですよ。

 

また、「エピカテキン」というポリフェノールの一種である抗酸化物質が、免疫力を高めてくれます。さらに「リンゴ酸」や「クエン酸」などの有機酸によって消炎効果・疲労回復効果が期待できます。

 

熱が出た時や風邪をひいた時は、「りんごのすりおろし」を作るご家庭も多いかと思います。実は、これも理にかなっていて、すりおろすことで消化作用が上がり、内臓を温め回復力が高まるのです。

いかがでしたか?
果物ってビタミンや食物繊維などの栄養素をイメージしがちですが、それだけではなく子どものココロとカラダを整えてくれるものでもあるのです。
食べ方にちょっと注意が必要ですが、季節の果物をお子さんと一緒に楽しんでくださいね。

 

▼このコラムを書いた人は

山口 まゆみさん

管理栄養士・幼児食アドバイザーで2児の母。所沢市内でママとベビー&キッズのための料理教室「スマイル☆キッチン」を主宰。コラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園主宰の料理教室の講師、市の健康診断での栄養相談など、幅広くフリーで活動中。近著に『管理栄養士ママが教える!子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント』、『作り方・進め方が1冊でわかる 【決定版】はじめてのおいしい離乳食』。

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