「あかちゃん、なぜ寝てくれないの?!」~赤ちゃんが寝れない原因と対策について~

夕飯の支度やら忙しい時間になるとなぜかグズグズ…。寝かせようとすると嫌がって大泣きしてしまう。夜になると逆に元気に遊び始めて、全く寝る気配がない…。ママは睡眠不足で疲れがとれず、イライラしてしまう…。そんなお悩みありませんか?

赤ちゃんがぐっすり寝てくれていると、ママもホッと一息。なんだか安心しますよね。休息や自分の時間も取れて、自分自身を取り戻すための大事な時間でもあります。

特に産後は全治2ヵ月の交通事故にあったと同じくらい身体にダメージがあるとも言われています。是非とも、育児されているママたちにはホッとできる時間や身体を休める時間を確保して頂きたいです。

今回は、赤ちゃんがなかなか眠れない理由についてまとめてみました。眠れない理由を知ることで、出来る対策がみえてきます。

ぜひ、赤ちゃんの眠れない理由を知って、今日からできる対策を実践してみてください!

■赤ちゃんの寝れない理由は2つ

どうして赤ちゃんは夕方からグズグズしやすく、夜になると寝るのを嫌がったり、ますます元気になってしまったりするのでしょうか?

主な理由は2つあります。

●理由その1、体内時計がまだ整っていない

まず1つ目は、体内時計がまだ整っていないことが考えられます。赤ちゃんは、大人とは眠りの質も違い眠るのが上手ではありません。「夜になったから、はい!寝て下さい~!」といっても、なかなか眠れません。

朝になったら起きて、夜は「寝る時間」ということをママやパパが日々の生活の中で教えてあげるサポートがとても大切になります。

生後2ヵ月頃までの赤ちゃんは、日中は生活音のあるリビングで過ごし、夕方になったらリビングの照明を落とし、夜間は暗い寝室で眠るということをすることで昼夜の区別を少しずつ教えてあげることになります。

生後3~4カ月頃から、眠りを促すホルモンであるメラトニンが分泌されるようになってきて、夜間もまとまって眠れる時間が増えてきます。この頃からは、しっかり生活リズムをママやパパが整えてあげると夜もスムーズに寝つけるようになっていきます。

一番簡単で強力な対策は、毎朝同じ時間にカーテンを開けて陽の光を浴びることです。朝に陽の光を浴びると体内時計がリセットされて、14時間~16時間後に自然と眠くなります。午前中にお散歩に行くのは特にオススメです。これからの季節は、朝から日差しが強く散歩が難しい場合は、窓際で過ごすだけでもOKです。

無理のない範囲でやってみてくださいね。大人にも効果があるので、ぜひ家族みなさんで実践してみてください。

●理由その2、疲れすぎていること

眠れない理由の2つ目は、疲れすぎていることが考えられます。

眠くないならば、疲れるまで遊ばせて疲れさせた方がよく寝ると思うこともあるかもしれません。お昼寝もあまり寝せない方が良いかもしれない…と思うこともあるかもしれません。もちろん、質の良い睡眠のためには、しっかり活動していることが大前提でとても大切です。

ですが、赤ちゃんは、疲れすぎていても眠れなくなってしまうんです!疲れ過ぎると、ストレスホルモンまたは覚醒ホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されて、疲れているけどハイパーになり、興奮状態になり、元気に遊んでいる様にみえます。

まだ眠くないだろうと遊ばせていると、脳が興奮してしまっているので寝ぐずりがひどくなったり、やっと眠ってもすぐに起きてしまったり夜泣きなどのトラブルの原因になります。特に夕方~夜は、1日の疲れも溜まっています。寝るタイミングを逃すと、寝ぐずりがひどくなったり、かんしゃくを起こしたり、夜中でもハイパーになって興奮して眠れなくなってしまいます。

ぜひ疲れすぎる前に、お子さんの眠そうなサインを見ながら早めに寝かせてあげることを心がけてみてください。寝かしつけがスムーズになり、寝ぐずりや夜泣きを防ぐことができます!

どのタイミングでお昼寝や就寝時に寝かせてあげたらよいか判断が難しかったり、分からない場合は、次の表を参考にしてみてください。赤ちゃんがご機嫌で起きていられる時間になります。こちらの表を目安に、そろそろ眠いかな?と寝かしつけの準備をしてみるのもオススメです。ですが、その日の活動量や個人差があるので、あくまでも目安程度として参考にしてみてくださいね。

図表1 あかちゃんがご機嫌で起きていられる時間の目安

※1をもとに筆者作成

赤ちゃんの睡眠が整うと、ママもぐっすり眠れて体調も整いやすくなります。赤ちゃんもママもぐっすり眠って元気に過ごせる様、今後も睡眠の情報を発信していきたいと思います!

参考文献:※1愛波文 ママと赤ちゃんのぐっすり本 講談社 2018

リープリッヒ主宰。15年間、大学病院、小児科、産科病院などの看護師、保健師として従事。自身も子どもの夜泣きに悩み、また多くのママたちが夜泣きにストレスや大きな悩みを抱えていることを感じ、ママや赤ちゃんの睡眠をサポートする活動をしています。

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