冬至の日の過ごし方で運気が変わる!?何を食べると良いの?
寒さも増し、日がどんどん短くなってきた今日この頃。皆さん、冬支度の準備は整っていますか?
12月の行事と言えば…「クリスマス」とおっしゃる方も多いかもしれませんが、その前に、日本に古くから伝わる「冬至」がありますね。
今回は、冬至の習わしや食べもの、冬至におすすめ簡単レシピをご紹介します。
冬至にゆず湯に入るのはなぜ?
ゆず湯に入る習慣は、銭湯ができた江戸時代から。
柚子=「融通」がきく、冬至=「湯治」をかけた語呂合わせから、「お湯につかって融通良くいきましょう!」という意味があるようですが、元々は、運を呼びこむ前に厄払いするための禊(みそぎ)と考えられています。
昔は毎日入浴することもなく「一陽来復」のために身を清めていたんだとか。
柚子は香りが強く、その強い香りには、「邪気」を払う意味があるとも言われています。これは、端午の節句の菖蒲湯と同様の考え方ですね。
また、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、ゆっくり実を結ぶ柚子に、長年の苦労が実るよう願いも込められているそうです。
ゆず湯は何と言っても温まりますよね。香りもよく、リラックス効果も高いです。
ただ、かんきつ類に含まれるある成分は皮膚を刺激することもあるので、ゆず湯に入るとかゆみが出たり、ヒリヒリする場合もあります。ゆず湯で風邪予防といきたいところですが、お子さんと一緒に入る際はご注意くださいね。
冬至にかぼちゃを食べるのはなぜ?
冬至の食べ物と言えば「かぼちゃ」と答える方が多いでしょう。毎年冬至の日はかぼちゃを食べている!というご家庭もいらっしゃると思います。
ではなぜ、かぼちゃを食べる習わしがあるのでしょう?お子さんにきちんと説明することができますか?
かぼちゃを漢字で書くと南瓜(なんきん)。実は、冬の七草の1つなのです。
運が倍になるという意味で「ん」が2つ付く食べものが冬の七草とされています。(諸説あり)かぼちゃ・れんこん・にんじん・ぎんなん・きんかん・かんてん・うどん
「ん」のつくものを運盛りといい、縁起をかついでいるそう。また、「いろはにほへと…」が「ん」で終わることから、「ん」には一陽来復の願いが込められているのです。
なので、冬至の日はかぼちゃでなくても良いのです。れんこんやにんじんの入った根菜汁やそれにうどんを入れた煮込みうどんにすれば、運を味方につけることができるのではないでしょうか。
とりわけ、「かぼちゃ」が食べられるのは採れる時期は夏ですが、長期保存が効き、冬まで貯蔵することができることや、β-カロテンやビタミンC・E、水溶性の食物繊維も多く風邪予防・対策に効果的なため、冬に栄養を摂るための先人の知恵でもあります。
かぼちゃは小さなお子さんでも食べやすい食材ですよね。
これからの時期は甘味が増しておいしくなりますので、冬至にかぼちゃを使ったメニューで無病息災・運気アップを願ってみましょう!
かぼちゃのいとこ煮で運気アップ!!
「いとこ煮」という料理は聞いたことがありますか。
いとこ煮とは、煮えにくい材料から追々(おいおい)入れて炊いていくことから、「おいおい」を「甥甥」すなわち「いとこ」にかけたものが語源の1つとされています。
地域によって使う材料は異なりますが、今回はかぼちゃと小豆を炊いて煮たものをご紹介します。
昔から小豆の赤は邪気をはらうと言われているのでかぼちゃと小豆で運気を呼び込むにはばっちりなメニューですよ。
かぼちゃのいとこ煮
=材料= 作りやすい分量
かぼちゃ 300g(1/4個)
ゆであずき 大さじ6
水 300ml
醤油麹 大さじ1
=作り方=
1、かぼちゃは食べやすい大きさに切る。
2、鍋に全ての材料を加え、弱火でコトコトと落し蓋をして15~20分程煮る。
醤油麹がなんとも良い味を出しています♪醤油麹がないご家庭は醤油を分量より少なめに加えてみてください。
※常備菜にもなる1品。多めに作って冷蔵ストックしておくと便利。
※時間を置いたほうが味がなじみおいしく食べられる。
いかがでしたか。
お子さんに冬至の習わしをお話したり、冬至の食べ物を一緒に食べたりして、1年の無病息災を願い、運を味方につけていきましょう!
▼このコラムを書いた人は
山口 まゆみさん
管理栄養士・幼児食アドバイザーで2児の母。所沢市内でママとベビー&キッズのための料理教室「スマイル☆キッチン」を主宰。コラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園主宰の料理教室の講師、市の健康診断での栄養相談など、幅広くフリーで活動中。近著に『管理栄養士ママが教える!子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント』、『作り方・進め方が1冊でわかる 【決定版】はじめてのおいしい離乳食』。
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