今が旬!アスパラガスで疲れ知らずに!!
5月20日頃は二十四節気でいうと「立夏」「小満」の時期。草木が生長して、鮮やかな黄緑色から濃い緑へと移り変わっていきます。
暦の上では、もう「夏」
最高気温が夏日になることも多く、暑さを感じることが多い時期ですよね。
そして、入園・入学や進級があった4月から1ヶ月以上が経ち、新しい環境への変化により、今頃になって大人も子どももいわゆる5月病のような気だるさや疲れが出てきているかもしれません。
そんな時におすすめな食材が今が旬の「アスパラガス」
実は、アスパラガスには年2回の旬があります。
「春アスパラ」と「夏アスパラ」と呼ばれ、成長するために使う養分が異なり、味と食感に違いがあります。春アスパラのほうが甘味が強く味も濃く、逆に夏アスパラのほうが瑞々しくやわらかいという特徴があります。
アスパラガスは味と食感の違いを3-9月頃まで楽しむことができる野菜なのです。
アスパラガスには、その名前の由来である「アスパラギン酸」を多く含んでいます。アミノ酸の一種で新陳代謝を促し、疲労回復効果があります。
また、穂先にはビタミンPとも呼ばれる「ルチン」を含んでいます。血管を丈夫にし、血液をさらさらにする働きがあるので、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病予防に効果があります。
さらに、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用や発がん性物質の毒性を軽減するβ-カロテンや免疫力や抵抗力を高め、風邪予防・改善に効果的なビタミンC、赤血球をつくり貧血予防に効果的な葉酸などのビタミンが多く含まれています。
アスパラ嫌いもパクパク食べる!アスパラのロール春巻き
アスパラが苦手なお子さんも多いでしょう。我が子も実は苦手でして・・・そんなお子さんでも食べられるおすすめメニューをご紹介します。
クルクル巻く作業はお子さんのお手伝いにもピッタリです♪
アスパラのロール春巻き
=材料=
豚薄切り肉 8枚
塩・こしょう 少々
グリーンアスパラガス 4本
春巻きの皮 2枚
油 適量
=作り方=
1. アスパラガスは根元の固い部分を1-2㎝切り落とし、ピーラーで4-5㎝薄く根元側の皮をむく。
2. 豚肉の片面に塩・こしょうをし、アスパラガス1本を2枚の豚肉で巻く。
3. (2)を半分に切った春巻きの皮で巻く。
4. フライパンの底が隠れる位の油をしき、(3)を弱火でじっくり揚げ焼きする。アスパラに竹串がすっと通れば焼き上がり!
5. 長い1本のまま、または半分に切って盛り付ける。そのまま食べても◎。お好みでケチャップやオーロラソースを添えて。
※春巻きの皮は常温に戻しておきましょう。
※今回は薄皮ですが、アスパラガス1本につき1枚春巻きの皮を使ってもOKです。
※切り落とした部分とむいた皮は捨てずに味噌汁やスープの「おだし」として使うのもおすすめです。良いだしが出るのです!!
お弁当のおかずにもおすすめの1品です。豚肉との相性も抜群!より疲労回復効果をもたらしてくれますよ。
赤ちゃんにはどう使えば良いの?
赤ちゃんにはゴックン期・初期から使うことができます。ただし、すりつぶしにくいので無理にゴックン期・初期から使わなくてもOK。モグモグ期・中期頃からがおすすめです。
先ほどのアスパラの下ごしらえと同じように固い根元1-2cm程度を切り落とし、根元側の皮をピーラーで4-5cmほどむいてから大人用と一緒に加熱し、時間差で取り分けてやわらかく加熱すると便利です。
初めはやわらかい穂先の部分だけを使い、慣れてきたら根元の部分も使ってみましょう。パクパク期以降はそのままスティック野菜で手づかみ食べに!
アスパラガスに含まれる葉酸は赤ちゃんの成長にも授乳中のママのためにも欠かせない栄養素です。他に枝豆やほうれん草などに含まれていますが、これらの旬はもう少し先ですよね。
旬のものをしっかり食べて、赤ちゃんとママの心と体の健康を保ちましょう!
いかがでしたか。
太陽と大地の恵みを吸収して育った旬のものは、生命力がとても高く、そのエネルギーをいただいて私たちの心と体は作られていきます。
さらに、旬のものはその時期に体が必要とする栄養素を多く含んでいるため体の調子を整え、丈夫な体を作ることにもつながっていきます。
心も体も元気いっぱいで過ごせるように、今が旬のアスパラガスを食卓に加えてみてくださいね^^
▼このコラムを書いた人は
山口 まゆみさん
管理栄養士・幼児食アドバイザーで2児の母。所沢市内でママとベビー&キッズのための料理教室「スマイル☆キッチン」を主宰。コラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園主宰の料理教室の講師、市の健康診断での栄養相談など、幅広くフリーで活動中。近著に『管理栄養士ママが教える!子どものからだとこころが育つ!6歳までの食事のホント』、『作り方・進め方が1冊でわかる 【決定版】はじめてのおいしい離乳食』。
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