防災の大切な3つの備え
前回、子どもと楽しく防災に触れることをお話しさせていただきました。最終回の今回は、防災でみなさんが悩む「なにを備えればいいの?」についてお話ししたいと思います。
私が、講座でいつもお伝えする防災の大切な3つの備え
【1 モノの備え 2 ココロの備え 3 オカネの備え】を使って紹介します。
「モノの備え」
『備え』と言ったら非常袋や非常食が浮かびますよね。
「これを備えておけば大丈夫、というものはなんですか」という質問をよく受けます。
答えは「残念ながらそんなものはありません」
第 1 回でもお伝えしましたが、100%大丈夫にならないのが『防災』です。とはいえ、なにを備えればいいのかわからないと手がつけられませんね。
今回は非常袋について紹介したいと思います。
非常袋を備えるポイントは2つ
① 1 人1つ(自分で荷物を持てる年齢の子は、それぞれ用意しましょう)
家族が一緒にいる時に同時に避難所に行けるとは限らないこと。そして、1つの袋に家族全員分用意しようと思うとすごく重くなってしまい避難に影響が出てしまうことがあるため
② 最低 1 泊分
非常袋は「一時避難するため」のもの、1 週間生活することよりも最低 1 泊はできるくらい、を考えて準備しましょう
「ココロの備え」
「心の備え」とは、避難訓練や、防災を知ることなどがありますが簡単にいうと「他人事にならないこと」です。「最近地震多いけど、うちは大丈夫」「我が家は何も備えてないけど、自治体がなんとかしてくれる」
自分の命を他人任せにしないでください。
とはいっても、無駄に怖がるのではなく正しく恐れ、正しく守るお金をかけることはしなくてもいいからまずは近所の人に元気に挨拶する、これも大切な『防災』の1つです。
これなら、今すぐできそうですね!
「オカネの備え」
最後は「オカネの備え」
今、私たちは人それぞれレベルが違うにしても労働をして給与などの収入があり生活ができています。しかし、災害が発生するとその流れが止まってしまうことがあります。
そういう状態でも、生活費、そして修繕費などは必ずかかってくるものだからこそ「オカネの備え」が必要なのです。
でも日本人は正直、ここが一番苦手幼い時、いえ、もっというと先祖代々お金とは、汗水流して苦労して稼ぐもの。働かずにお金を生む方法は「悪」とさえ教えられてきました。災害時は「働けない状態になる」「働けるけど、仕事がない」ということもあり得ることを知り労働以外の収入の柱の準備も命を守るために大切になります。
お金の備えの方法は大きく分けて3つ
① 現在の加入保険の内容を確認する
火災保険は自然災害に対応していないもの、地震保険でも全損、半損の定義が異なるので確認が必要です。
② 貯蓄する
いざという時のために、毎月貯蓄をしておく
③ 収入の柱を増やす
今の収入 1 本に頼るのではなく 2 本、3 本とさまざまなタイプの収入の柱を準備しましょう。
今回は「大切な3つの備え」についてお話ししました。
防災ではモノだけ、心だけ備えていて足りません。3 色団子のように3つの備えを 1 本の串に刺して備えておきましょう!
第 1 回からさまざまな角度から「防災」をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
1 人 1 人が自助努力をして大切な命を守っていきましょう!
新井真由美
ほっこりずむMITRA feelcare片づけ防災マイスター
超面倒くさがりで 片づけリバウンドを繰り返していた人生が一変。 片づけを通して防災も学び ぐーたらでもできる「ゆるい片づけ」 家族みんなで「しっかり防災」をモットーに活動。 埼玉県内で保護者会や市の依頼で講座を開催。
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