「使わないモノ」はどうする?
新学期が始まって1か月。進級や入学など、生活の変化にも慣れてきた頃でしょうか。
「暮らしが変わる」ということは、「使うモノが変わる」ことでもあります。生活に慣れてきたタイミングで、モノの見直しをしてみましょう。
前回は、モノを全部出して、「今使っている」「今使っていない」に分けることをお伝えしました。
では、「今使っていないモノ」。どうしますか?
一つずつ手に取って、次の言葉で自分に問いかけてみてください。
いつ使う?本当に使う?
「いつかきっと、使うと思う」と言って取っているモノ、使うことはありますか?
例えば洋服。子どもが小さい今は着れないけれど、そのうちに着れる時が来るかもしれない。と言って、取っておく。でも着ようと思っても、デザインが古くなったり、年齢に合わなくなったり、身体に合わなくなったりして、結局は着ないことの方が、多くはありませんか?
「使うかわからないいつか」のために取っておくよりも、「使う時」が来た時、その時に合うモノを新たに手に入れたほうが、長い目で見たメリットが大きいのではないでしょうか。
使いやすい?本当に使いたい?
今使っていないのは、「使いにくいから」ではありませんか?
便利グッズとして買ったモノ、通信販売で使いやすそうに見えたから買ったモノ。今あまり使っていないのだとしたら、あなたには、合わないのかもしれません。
使いにくいモノを無理やり使おうとしても、ストレスを感じるだけ。思い切って、使うのをあきらめる・自分に合った使いやすいモノに変える、と考えてはいかがでしょうか。今使わないグッズは、これから先持っていても「使う」ことはありません。
それ無しで済ませられない?他のモノで、代用できない?
持っていれば便利なモノは、無くてもどうにかなることが、多いモノです。例えば、料理の本。インターネットを使えば、レシピはいくらでも探すことができます。
「料理の本」を持っていなくても、別の方法で「作り方を知る」ことはできるのです。おいしい料理が作れるのなら、「料理の本」は必ずしも持っていなくても、良いですよね?
「これじゃなくても、他のモノでどうにかならない?」そう考えてみると、モノを減らしやすくなります。
いかがでしたか?
一度でも、「あぁ、あの時捨てなければ良かった」と思った経験があると、「もしかしたら使うかもしれないから、捨てないでとっておこう」と思いがちです。
でもちょっと待って。その1度の経験の裏側には、99回の捨てて良かった!が隠れていませんか?一度の失敗にとらわれて、「暮らしやすい」の機会を逃さないように。
「自分がどうしたいのか」を優先させて、家の中にあるのは「使うモノ」だけにしていきましょう。
▼このコラムを書いた人は
こま ともこ
埼玉県所沢市在住の整理収納アドバイザー2級認定講師・収育指導。お片付けを「楽しく伝える」がモットーである収納王子コジマジックに師事。企業や自治体・小中学校PTAを中心に、掃除・片付け講座を開催。これまでの受講者数は延べ3000人以上。受講すると「早く帰って片付けたくなる!」と評判で、市民講座では満席を連発。元片付け苦手・今も面倒くさがり。小中学生の子ども3人を含む6人家族。
この記事へのコメントはありません。