捨てるは後回し?3秒で決める整理のコツ

春休み、新年度に向けて、片付けに取り組んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。1つ前の回では、「片付けピラミッド」を示して、片付けの正しい順番についてお伝えしました。

今回はいよいよ実践!実際に手を動かして片付けを始められるよう、家の中を思い浮かべながら読んでみてください。

片付けは、「整理」から

前回お伝えした片付けピラミッドの一番下・土台となる部分は「整理」。まずは「整理」から取り掛かります。ママが使うキッチンでも、子どもが使うおもちゃスペースでも、パパの会社のデスクでも、進め方は同じです。

どんなモノ・場所にでも応用できるスキル、「整理」の基本を身に付けましょう。

①出す

片付けをする時、引き出しを上から眺めるだけ、棚を前から眺めるだけ、で進めてはいませんか?

そのやり方では、小さなモノ、重なったモノ、普段見ていないモノを見落としたり、見なかったことにしたりして、お勧めできません。

まずは、片付ける場所に入っているモノを、「全部」出してみましょう。

「え~、こんなモノ出てきた!」「わ~、こんな所に入っていたんだ!」

持っていることさえ忘れていたモノや、探し物も見つかるかもしれませんよ!全部出すことで、ひとつ残らず全てのモノに目を通し、どんなものを持っているか知ることができます。

また、何をどのくらいの量を持っているのか、把握することもできます。まずはいったん、全部出してみましょう!!

②分ける

①で出したモノを、2つに分けます。
分け方は、「使っている」と「使っていない」。期間は最近1年間です。
分ける基準は、「使う・使わない」でも、「使う・捨てる」でも、「使える・使えない」でもありません。
「今使っている」という事実に基づいて、3秒程度で判断しましょう。
お子さんのおもちゃも、使う本人に、同じように分けさせてみてください。意外にも子どもは、テキパキと分け上手なことが多いんですよ。

「捨てる」は後回し?

分けるときに気を付けたいのは、「今使っていない」は「捨てる」ではないということ。

「捨てるかどうか」を基準にすると、手が止まってしまったり、捨てたくないから「使う」ということにしたりして、出したものをそのまま戻すことになりかねません。

「捨てる」は後回しで良いんです。まずはどんどん分けて、「使っているモノ」だけにしましょう!!

いかがでしたか?

これまで「捨てる」がネックになって片付けが進まなかった方。これからは「今使っている」を基準に分けてみてくださいね。

この後、「今使っている」モノは、使いやすく収納します。「今使っていない」モノは、どうしましょうか。
持ち続けて「使う」のか、それとも「手放す」のか。

モノと向き合う時の、自分への言葉かけについては、次回にご紹介します。

▼このコラムを書いた人は

こま ともこ
埼玉県所沢市在住の整理収納アドバイザー2級認定講師・収育指導。お片付けを「楽しく伝える」がモットーである収納王子コジマジックに師事。企業や自治体・小中学校PTAを中心に、掃除・片付け講座を開催。これまでの受講者数は延べ3000人以上。受講すると「早く帰って片付けたくなる!」と評判で、市民講座では満席を連発。元片付け苦手・今も面倒くさがり。小中学生の子ども3人を含む6人家族。

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