子どもが片付け上手になる、声掛けのポイント
長かった夏休みが終わりました。給食のありがたさを実感しつつ、ホッとされている方も多いのではないでしょうか。
さて今回のテーマは「子どもの片付け」
「どうやって子どもに伝えたらよいのか、分からない」とのお悩みにこたえるべく、「声掛け」を中心にお伝えします。
「片付けて!」では、片付かない?
学校や幼稚園から帰ってくると、リビングに荷物をポーイ!ダイニングテーブルの上には、やりかけの宿題が散乱。
床一面に広がったおもちゃの小さな部品を踏みつけて、アイタタタタタ・・
「もう、好い加減に片付けなさーい!!!!」
こんな光景が繰り広げられてはいませんか?子どもが片付けられない原因は、大人と同じ。
「片付け方を知らない」からなのです。
「片付け」とは、何をすることなのか、なぜ片付けなくてはいけないのか。前回までの記事で伝えてきた片付けの基本ルールを、子どもに分かりやすく伝えていきましょう。
片付けるのは、ママが怒るから?
上記のようなシチュエーションの時、子どもの気持ちを想像してみましょう。
「部屋まで運ぶのは面倒くさいし、明日また使うからこのまま置いておこう」
「見たかったテレビが始まっちゃう!続きはまた明日にしよっと」
「全部使いたいから、一気に出しちゃいたいんだよね。おもちゃ遊びはこれじゃなきゃ!」
元に戻してね
日々の片付けが上手くいくのは、「全てのモノに収納場所が決まっている」ことが前提です。もし今、戻す場所が決まっていないモノがあれば、まずは収納場所を決めましょう。
この時、親子で一緒に取り組むことが、大切です。親が「ここが良い!」と思っても、子どもにとって使いやすいとは、限りません。
「どこで使う?」
「どこにあったら使いやすい?」
お子さんに質問しながら、使いやすい収納場所を決めましょう
収納場所が決まったら、「元の場所に戻してね」小さなお子さんには、「お家に帰らせてあげよう!」と言うと分かりやすいです。
いかがでしたか。
片付けを身に付けていない子どもには、「あなたにとって良いことがあるから、片付けをするんだよ」ということから、まずは伝えましょう。
今日ご紹介したように伝えたからと言って、すぐに片付けができるようにはならないかもしれません。ですがいったん身に付けてしまえば、片付け力は一生モノの生きたスキルとなります。
できるようになるまで、気長に伝え続けていきましょう。
さて次回は、「子どもに伝える整理~モノとの付き合い方~~」をお伝えします。
▼このコラムを書いた人は
こま ともこ
埼玉県所沢市在住の整理収納アドバイザー2級認定講師・収育指導。お片付けを「楽しく伝える」がモットーである収納王子コジマジックに師事。企業や自治体・小中学校PTAを中心に、掃除・片付け講座を開催。これまでの受講者数は延べ3000人以上。受講すると「早く帰って片付けたくなる!」と評判で、市民講座では満席を連発。元片付け苦手・今も面倒くさがり。小中学生の子ども3人を含む6人家族。
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